【中学生】の為の変化球の投げ方講座「スライダー編」

究極の変化球をマスターしよう!

相手バッターを打ち取るのがピッチャーの役目です。

剛速球で三振を取るのもいいですし、またゴロを打たせてダブルプレーを取るのもいいです。

でも、同じボールを投げ続けていたら、バッターの目も慣れてきて、簡単にバットに当てられてしまいます。

そんな時に1球、変化球を投げられれば、バッターのタイミングを外せ、簡単に打ち取ることができます。

そう、変化球を覚えることで、ピッチングの幅が格段に広がります。

そこで、ここでは究極の変化球の投げ方を解説します。

変化球を覚えて、ピッチングの幅を広げよう!

変化球を投げる意味

中学生になると、ルール上は変化球を投げられるようになりますが、ではなぜ変化球を投げる必要があるのでしょうか?

その大きな理由は、球数を減らせるということです。

もし直球だけで完投できる投手がいれば、それでもいいと思います。

ただ、打者というのは基本的に直球を待っているもの。

しかも、今はマシンなどの充実した設備もあって、しっかり練習ができます。

いくら速い直球を投げたとしても、直球だけでは打者の技術でバットに当てられてしまう確率が高いのです。

すると、打たれたりファールになることが増えるため、球種が増えます。

しかし、ここで変化球を1球でも交ぜるとことができれば、球速差が生まれ、次の直球が空振りを取れるボールに変わるのです。

そして、全体的に見ても球種を減らすことができます。

たとえば、中学生でいえば7回を投げることを考えた時に、バッターをどう抑えていくかというプランを立てやすくするボールが変化球なのです。

もちろん、変化球を投げることで打者を打ち取れるという効果もあります。

たとえば、三振を取りたい時などは、直球との緩急を使って、打者のタイミングを外すことが有効です。

また、ゴロを打たせたい、併殺打を狙いたいという時にも変化球は有効。

球が少しでも変化すれば、バットの芯を外すことができます。

バットの先に当てさせれば砂丘はゴロになりやすいし、バットの根っこに当てさせれば、詰まって鈍い打球になります。

そうやって打者を打ち取りやすくする意味でも、変化球は投手に絶対に必要な球なのです。

変化球の効果的な使い方

変化球をより効果的に使うために、ここで具体的な例を挙げてみましょう。

まず、カウントを稼ぐ場合です。

直球を狙っている打者は、追い込まれるまでは変化球を見逃すことが多いものです。

打者が初球から変化球を打ってこない感じた時は、いきなりど真ん中に変化球を投げてみましょう。

簡単にストライクを取ることができ、投手に有利なカウントを作ることができるのです。

次に変化球を決め球として使う場合です。

たとえば、2ストライクまで追い込んだ後でストライクゾーンから外れる変化球を投げれば、三振を取れる確率は高くなります。

これは打者が追い込まれているため、コースが厳しくても振ってくるからです。

ボール球でも一瞬、ストライクのように見せることができれば、打者は振ってくれます。

また、ストライクよりもボール球の方が、もしバット当てられたとしてもヒットになる確率、長打になる確率のスポーツなので、より危険性の低いボールを選んでいくことが大切です。

ですから、2ストライクまで追い込んで、またボール球を投げられる余裕がある場合は、できるだけボールになるように、意識して投げるのがいいでしょう。

キレのある変化球を投げるポイント!

 

ストレートと同じフォームで投げる

変化球を投げる時に一番気を付けなければならないのは、ストレートを投げる時と投球フォームが変わらないようにすることです。

もし球種によって投球フォームが変わってしまったら、相手打者に球種がわかってしまいます。

そうすると、いくら鋭い変化をしてたとしても、あっさり見逃されたり、その球を待たれてヒットにされることもあります。

だから、練習で捕手や他の野手などに見てもらって、できるだけストレートと同じフォームで投げられるように練習しましょう。

しっかり腕を振る

指導者はよく「腕を振れ」といいいますが、ただ腕を振ろうとするのではなく、体全体を使いましょう。

そして、あくまでストレートと同じ腕の振りだからこそ、打者はストレートを打つタイミングで打ちに行きます。

でも、ボールがポイントにくるのが思ったよりも遅い、あるいは手元でちょっと変化するから、バッターは打ち損じたりします。

それが、一番いい球だと思います。

まずは、ストレートと同じようにしっかり腕を振ることを意識しましょう。

体重を軸足に残すイメージで投げる

変化球を投げる時、体が前に突っ込んでしまう人は多いと思います。

しかし、体が突っ込むと変化球は全部すっぽ抜けてしまい、絶対に曲がりません。

そういう時は、意識して体重を軸足の方に少し残した状態で、そこから体重移動して投げてみましょう。

そうすれば体が遅れてでてくるので変化球も投げる途中で抜けることなく、しっかり曲がっていきます。

どの変化球でも、球が抜けだしたら、このイメージを持つようにするといいでしょう。

また、ストレートがなかなか走らない時に、このイメージで変化球を投げて修正できることがあります。

体に力が入ると、人間はどうしても前に突っ込みやすくなりますが、これがストレートが走らなくなる原因になることも多くあります。

変化球はある程度、後ろに体重を残さないと投げられません。

変化球を投げることでその感覚を取り出せば、ストレートでの体の突っ込みを抑えることもできます。

肩の開きを抑える

4つ目のポイントは、体を開かないで投げることです。

体が開くというのは、前の肩(右投手なら左肩)が早く開いて、相手の胸のマークを見せてしまうことです。

こうなると、腕がしっかり回ってこないので、ボールが抜けて曲がらなくなってしまいます。

また、肘が上がらない状態になるので、打者からもボールの出所がみやすくなってしまいます。

体の開きを抑えるには、前の肩から打者の方に向かって踏み出していくイメージで投げてもいいかもしれません。体を開かずに投げられるフォームを見つけ。その感覚を身に付けていきましょう。

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