軟式ボールを飛ばすコツ

軟式球は硬式球と違い、なぜ軟式ボール飛ばないのか?

軟式ボールの構造

 

実は、インパクトの瞬間にボールがつぶれる軟式球は硬式球以上にとらえられるのが難しいです。

 

「ポップフライやボテボテのゴロばかり・・・」

 

と嘆く軟式プレーヤーも多いのではないでしょうか?

 

ここでは、軟式ボールの構造をうまく使い硬式ボールとのずれをうまくアジャストする方法を解説していきます。

 

軟式球と硬式球の違いは中心部と表面構造にあります

 

全国各地で長らく硬式野球を続けた選手が、地元の草野球チームに助っ人として参加することが多いと思います。

 

目の覚めるような打球を打ってやろうと鼻息荒くしてバッターボックスに立つのですが、なぜか高く上がった内野フライで凡打に・・・

 

そんな経験をしたことはないでしょうか?

 

軟式経験者から見ると

 

「スイングは速いけど軟式用の打ち方じゃないから難しいです」

 

と言われてしまいました(経験談)。

 

一方で、たまたま軟式球でホームランを打った時に、

 

「軟式でサク越えはすごい!硬式ならもっと飛んでいますよ」と・・・

 

このことから、「硬式野球」と「軟式野球」ともにバットでボールを打つ競技でありながら、どうして飛距離に違いがあるのか?

 

もちろん、周囲の選手レベルも違えば、使っているバットの材質も違うので、「硬式ボールの方が飛ぶに決まっている」となりそうですが、硬式と軟式のボールの違いを経験した身にとっては、影響はあると思っています。

 

ということで、軟式ボールと硬式ボールはどう違うのか?いろいろと調べてみました。

 

軟式球と硬式球の違い

 

投球で言うと、硬式ボールは軟式ボールに比べて直球が良く伸び、変化球が良く曲がる印象があります。

 

それは、おそらく「慣性モーメント」が原因だと思われます。

 

たとえば電車に乗っていて急カーブを迎えたとき、窓側に立っていると大きな遠心力が掛かって外側に振られます。

 

でも、電車の真ん中に立っていればそれほどないです。

 

つまり外側に重さがあるほど、回転を与える時にはより強い力を必要とします。

 

ただし、一度回転をかけてしまえば、今度は止まりにくくなります。

 

硬式ボールというのは軟式よりも総重量がありますが、中に芯が詰まっている分、外側は軽い造りになっているます。

 

したがって、回転がかかりやすいのです。

 

一方、軟式ボールは中が空洞なっていて、軽いのですが外側が重くなっています。

 

なので、回転がかけにくいことになります。

 

さらに、この慣性モーメントは球の大きさによっても変わります。

 

フィギュアスケートのジャンプなどでは、手足を体の中心に小さくまとめたほうが鋭く回転できます。

 

同様の理屈で、物の大きさが小さきほど回りやすいのです。

 

軟式ボールには大き順に

 

  • A号(大人用)
  • B号(中学生用)
  • C号(学童用))

 

がります。C号が硬式ボールと同じくらいの慣性モーメントの数値示しています。

 

軟式ボールとミズノメーカーのビヨンドマックスとの相性

軟式ボールの表面には、ディンプルと呼ばれるくぼみがあります。

 

これが多いほど流層が起きます。

 

つまりボールが進む動きに空気の流れを巻き込むことができ、ディンプルが少なく表面がツルツルであるほど、乱流が起き空気中を進みにくくなるのです。

 

フォークやナックルなど、ほぼ無回転と言われる変化球の場合、表面がツルツルしているボールの方が落差を増すということになります。

 

現在の軟式ボールにはディンブルが1922個あるので、そういう観点からもやはり「軟式ボールは変化球が投げにくい」と言えます。

 

インパクトによるボールの変形と飛距離と回転の関係性

 

いろいろと軟式ボールの構造をお話してきましたが、軟式ボールと硬式ボールを比較してみたいと思います。

 

飛距離を考える時、まずはバットとボールがあたるインパクトの瞬間の数値を出す必要があります。

 

そこで出てくるのが、動的反発係数と変形エネルギーです。

 

前者は、ボールにスピードを加えてある地点にぶつけたとき、反発でどれだけ返ってくるかという割合のこと。

 

単純にスピードが速くなればそてに見合うだけの反発力を得られるというわけではないことになります。

 

軟式ボールはゴム製なので、一見すると反発力が高いように見えるのですが、実際打ってみるとバットにへばりつく感覚があります。

 

なので、強い衝撃を受けたらボールが変形します。

 

軟式ボール

 

実は、その変形を抑えることによって飛距離を伸ばすのがミズノ製の「ビヨンドマックス」(カーボンバット)になるのです。

 

一方、硬式ボールは変形することがないので、係数的には大きな違いがありません。

 

ということは、ボールが変形した状態で飛ぶとボールが反発して戻ろうとするので打球が失速することになります。

 

硬式の場合は、変形があまり見られないので軟式ボールと比べて飛びやすいという理屈にたどり着くわけです。

 

このことから、軟式ボールを飛ばすコツはいかに変形を抑えるかになるのですが、それでは解決の糸口が見つかりません。

 

実は変形をしてても軟式ボールを飛ばすコツは、違うところにあります。

 

【まとめ】バックスピンをかけるように打つ

 

硬式ボールの飛ばすコツは、ボールの中心よりも少し下を叩いて上向きの回転をかけるとよく飛ぶとされています。

 

しかし、軟式ボールはそれを行うと変形エネルギーが大きいので、力がうまく伝わりません。

 

なので軟式ボールを飛ばすコツは、インパクト時にボールの中心をとらえる必要があります。

 

尚且つそこで、バットでボールを運ぶ間が必要です。

 

そして最後にフォロースルーをしっかり取っていくことでより鋭い回転がかかるようにするのです。

 

そうバットを水平にボールを当てる「レベルスイング」がもっとも求められる必要があるというわけです。

 

 

 

 

 




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プロフィール【サイト運営者】

少年野球

著者:野村 康祐(のむら こうすけ)

1978年神奈川県生まれ
MAX145km/高校・大学通算HR40本/左投/左打/
神奈川大学硬式野球部を卒業後、日本ハムファイターズに入団テストを受け「打撃投手」(BP)として採用された経歴があります。現在、働きながら少年野球の指導者の勉強をしています。

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